2018年に北本向学館を開設し、今年3月に英語学習に関する初の著書を出版した永田啓一さん。
自身は東京大学工学部出身で理系科目を専門にしながらも「考える力を育てる教え」は、どの教科にも通じるものがあると話します。

英語嫌いは克服できる
―「永田式英語」が生まれたきっかけは
2015年当時在籍していた個別指導塾で、受験生の英語を受け持つことに。
本番直前の限られた時間で出来ることを考え、長文読解と単語暗記を繰り返し行いました。
その生徒は文法知識がなく、英文をとにかく前から順に読んでいくしかありません。
しかし継続すると、不思議と読解力が向上しました。
翌年も同じく前から順に長文を読み解いてゆく指導法で取り組むと、生徒の読解力が次々に上がっていきました。
「これはもう偶然ではない」と、一語一語前から読んでいくことの意味とこの読解法の仕組み、英語と日本語の本質的な違いなどを徹底的に考えました。

また専門分野である理系の知識も活用し、脳内のワーキングメモリ(※)にも着目。
ワーキングメモリに負担をかけず英文を読み進める方法を生み出しました。
長文読解をする上で鍵となる要素を生徒の成長によって見つけることができ、「永田式英語」が生まれました。
(※)ワーキングメモリ…さまざまな作業をするため、一時的に情報を留めておく脳の働きのこと。
―本書を通じ伝えたいことは
英語と日本語は文法が違うだけでなく、イメージの作り方が真逆。
英語は具体化の言語、日本語は抽象化の言語と考えています。
英語は、前から順に読んでいくことで主語に情報を加え、より具体的なイメージに変化させる。
対して日本語は、主語を省略、余分な表現を出来るだけそぎ落とし抽象化することで、イメージしやすくしています。
この違いを理解できれば、英語は簡単に習得可能。
本書では単なるテクニックではなく、英語学習の土台となる部分を解説しています。
考える力を育む
―指導する際大切にしていることは
北本向学館では、徹底的に自分で考えて問題を解く練習をしています。
具体的には、数学は学年を問わず小学生のテキストからスタート。
これは何よりも大切な考える力を育むため。
テキストを進めるうち、徐々に質問の回数も減り、やりがいも生まれるので能動的に取り組むようになります。
目の前の成績を上げることよりも、将来的に教科の垣根を越えて生かされる、自分で考える力を伸ばしてゆきます。

英文の読解法、効果的な英語学習法などを「永田式英語」の解説を通じて紹介。
英語が苦手な人や、基礎から学び直したい人にも理解しやすいよう、解説イラストや単語リストも充実。2020 年3 月23 日発売。KADOKAWA 発行。


