超高齢社会を迎え、関心が高まる在宅医療。
具体的にはどのようなものなのでしょうか。
「医療法人あんず会 杏クリニック」の鬼澤信之院長に伺いました。

在宅医 鬼澤 信之先生
医療法人あんず会 杏クリニック院長
日本内科学会認定総合内科専門医
住み慣れた我が家で療養生活を
―在宅医療とは
「患者さんが住み慣れた我が家で、自分らしく快適な療養生活を送れるよう医療の側面から支援するものです。具体的には病院で行っている検査や処置を自宅に訪問して行います」
―「往診」と「訪問診療」の違いは
「『往診』は急変時に訪問する不定期な医療です。一方『訪問診療』は病状の確認をして診療計画、訪問スケジュールを立てて計画的な診療を行います」
―在宅医療の基本システムは
「月2回の定期訪問診療になりますが、状態によって増減します。24時間365日体制のサポートで、患者さんの求めに応じた臨時往診も行います」
―費用の目安は
「在宅医療は、健康保険が適用されます。例えば月2回の訪問診療をご自宅で受けている1割負担の方の標準的な目安は、1カ月約6,500円。往診は1回720円です。
保険の種類、訪問回数、患者さんの疾患や状態により負担が変わりますので、実際の費用は利用される医療機関にご確認ください」
―どのような人が関わっていますか
「医師だけでなく看護師や臨床検査技師、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー、介護士などが協力して、一体となって取り組んでいきます。
そして何より患者さんとご家族とのコミュニケーションが重要。気持ちに寄り添って、お話を聞きながらオーダーメイドの療養計画を立てます」
―在宅医療を知ることの大切さとは
「在宅医療という選択肢への正しい知識を持っているか否かで、高齢者の生活の質や介護者の介護スタイルは違うものになるはずです。ぜひ知識を深めていただければ」
*次回は「このようなときは在宅医療が選択肢になる」について


